うちの職場では、
仕事が終わったあとに伝票をスキャンして、
パソコンに取り込む作業があります。
取り込んだあとは、
毎回ファイル名を手入力で変更して保存。
作業自体は単純ですが、
地味に時間と気力を削られる作業でした。
実は、ScanSnapはすでに現場にありました。
ただし使い方は、
「用紙をスキャンしてパソコンに取り込むだけ」。
「これ、設定を変えたら
もう少し楽になるんじゃないか?」
そう思って試してみたのが、
今回の体験の始まりです。
この記事では、
ITが得意ではない現場担当の立場から、
ScanSnapの設定を少し変えただけで
ファイル名入力の手間が減った体験と、
思わぬ転用例(名刺管理)までを
正直にまとめています。
ScanSnapは「すでに現場にあった」
うちの職場では、
事務作業エリアにScanSnapが設置されていました。
使い方はとてもシンプルで、
紙をセットしてスキャンし、
パソコンに取り込むだけ。
特に不満もなく、
「ScanSnapはこういうもの」と
当たり前のように使われていました。
ただ、
私が普段扱っている現場では、
伝票作業を取り込む機械は
プリンターとスキャナーのある複合機でした。
現場の伝票作業をそのまま置き換えてみた
現場では、
仕事が終わると伝票をスキャンし、
データとして保存します。
問題だったのは、
スキャン後のファイル名です。
日付だけのファイル名では分かりづらく、
毎回ファイル名を消して、
内容を手入力で変更していました。
「この作業、ScanSnapで何とかならないかな」
そう思って、
普段使っている伝票を
そのままScanSnapで取り込んでみました。
結果は、
予想通り日付ファイル名のまま。
「やっぱりダメか」と
正直思いました。
ScanSnap Homeの「プロファイル」を触ってみた
そのときに気になったのが、
ScanSnap Homeという設定ソフトです。
中を見てみると、
「プロファイル」という設定項目がありました。
その中に、
自動文字認識という内容を見つけました。
試しに設定を変更して、
もう一度スキャンしてみると、
完璧ではありませんが、
伝票の文字を認識していることが分かりました。
その文字が、
そのままファイル名に反映されていたのです。
設定を調整したら、現場仕様にかなり近づいた
その後、
いくつか設定を調整してみました。
すると、
・指定したフォルダに
・指定した形式で
・自動でファイル名を付けて
保存されるようになりました。
文字認識の精度は
100%ではありません。
それでも、
毎回すべて削除して一から手入力していた頃に比べると、
「直すだけ」で済むようになり、
作業はかなり楽になりました。
これは他にも使える?と思って試した「名刺管理」
「この仕組み、
他の作業にも使えるかもしれない」
そう思って試したのが、
ScanSnap Homeに用意されていた
名刺用のプロファイルです。
現場では、
名刺を各自が引き出しに保管して
管理していました。
これを一括でスキャンしてみると、
名刺情報が整理された形で
データ化されました。
一つのファイルで
まとめて管理できるようになり、
現場でも意外と評判が良かったです。
使って分かった「向いている現場・向かない現場」
ScanSnap+OCRを実際に現場で使ってみて感じたのは、
「どんな現場でも万能」というわけではない、ということでした。
ただし、
条件が合えば、かなり強力な業務改善になる
というのも事実です。
ここでは、実体験をもとに
「向いている現場」と「正直、向かない現場」を整理します。
ScanSnap+OCRが向いている現場
まず、
「これは相性がいい」と感じたのは、次のような条件がそろっている現場です。
- 使っている伝票や書類のフォーマットがほぼ固定されている
- 文字は手書きではなく、印字が中心
- 完璧な自動化ではなく、
手入力を減らすことが目的 - スキャン後のデータを
パソコンで管理・検索したい - 現場改善を
小さく・無理なく進めたい
うちの現場では、
「ファイル名を全部手で入力する」
という作業がネックになっていました。
ScanSnapのOCR機能を使うことで、
文字認識の精度は100%ではないものの、
ゼロから入力する作業がほぼ無くなったのは大きな変化でした。
「全部自動で完璧にやりたい」ではなく、
「今より少し楽にしたい」
という現場には、かなり相性が良いと感じています。
正直、向かない・注意が必要な現場
一方で、
使いながら「これは厳しいかもしれない」と感じた点もありました。
- 手書き文字が多い伝票
- レイアウトが頻繁に変わる書類
- 認識結果をそのまま使う前提の業務
- スキャン後の確認や修正が
一切できないほど忙しい現場 - 「完全自動化」を最初から期待している場合
OCRは便利ですが、
最終確認は人の目が必要です。
もし
「スキャンしたら何も見ずにそのまま使いたい」
という前提で考えていると、
期待とのズレが出てしまうと思います。
「完璧じゃないけど楽になる」をどう評価するか
実際に使ってみて一番大事だと感じたのは、
評価の基準をどこに置くかです。
- 100点を目指すと、物足りなく感じる
- でも
「今までより5分楽になった」
「入力ミスが減った」
これだけでも、現場では十分価値があります
ScanSnap+OCRは、
現場DXの“完成形”ではありません。
ですが、
「紙をそのまま使い続ける状態」から
「データとして扱える状態」へ進む
現実的な一段目としては、とても使いやすいと感じました。
もし、
「このやり方では追いつかなくなったらどうするか」
と感じたときは、
ScanSnap以外のOCRという選択肢も整理しておく必要がありそうです。
ScanSnapは「高性能」より「設定」が大事だった
今回感じたのは、
高性能な機械を使えば
自動化できるわけではない、ということです。
現場に合わせて
設定を少し変えるだけで、
作業は大きく変わります。
「新しいツールを導入する」より、
「今あるものを活かす」。
それだけでも、
現場はかなり楽になると感じました。
まとめ
ScanSnapは、
ただスキャンするだけの機械ではありませんでした。
OCRの精度は完璧ではありませんが、
手入力を減らすには十分な効果があります。
今回の体験を通して感じたのは、
「OCRは性能そのものよりも、
どう選び、どう使うかが大事だ」ということです。
「現場でOCRを使うと、
他にはどんな選択肢があるのか?」
「何を基準に比較すればいいのか?」
そうした点については、
次の記事で、現場目線で整理しています。